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ウィンドスクリーン(風防)の必要性

ウィンドスクリーンの必要性とその役割

ウィンドスクリーンとは、「風防」とも呼ばれるバイクの装備の一つで、外見はプラスチックの透明な板です。
車種によっては最初から純正品として装備されているものもありますが、ないモデルもあるので必要な時は後付オプションとして取り付けなければなりません。

見た目は単なる透明なプラスチックの板ですので、あってもなくても同じようなものではないかと言われることもありますが、実はこのウィンドスクリーンはさまざまな役割を果たしています。
具体的には、雨や風を避けたり体に当たる風圧を分散したり、飛び石や虫除けなどです。

体がむき出しのバイクは、長時間走行するほどに風圧によって体力が消耗していきます。
短時間では気になりませんが、首や頭部には意外と大きな負担がかかるため長時間のツーリングでは疲労の蓄積の原因です。
ところが、ウィンドスクリーンで頭部に風が直接当たらないようにするだけで空気抵抗がかなり軽減されます。
長時間での走行でも疲れにくくなるのが、ウィンドスクリーンを取り付ける大きなメリットです。

また風だけでなく、前方から打ち付ける雨や、顔に向かって飛んでくる虫や石などを防ぐのにも重要な役割を果たします。
フェイスガード付きのヘルメットでも同じような働きをしてくれますが、ヘルメットの場合、雨で汚れて視界が悪くなってしまうのがネックです。
その点ウィンドスクリーンなら、多少汚れてもヘルメットほど視界を妨げて運転に支障をきたす心配がありません。

ウィンドスクリーンを選ぶポイント

ウィンドスクリーンを選ぶ時は、見た目のデザインよりも耐久性を重視して選びましょう。
ウィンドスクリーンには、雨や風だけでなく、時には虫や石などが猛烈な勢いでぶつかってきます。
また素材によっては、暑い夏の時期には熱で変形してしまうこともあるので注意が必要です。
できれば、ポリカーボネートのような樹脂素材のものを選びましょう。

ウィンドスクリーンのなかには色付きのものもあります。
ミラータイプやスモークタイプなどバリエーションも豊富です。

しかし、注意しなければならないのは、色付きだと視界を損ねてしまう恐れがあることです。
場合によっては、保安基準に合わず車検を通らなくなってしまいます。
色付きのものを選ぶとしても、少なくとも25%以上の可視透過率があるものを選びましょう。

後付のウィンドスクリーンを選ぶ際に見落としてはならないのが、自分のバイクのハンドル直径にサイズが適合しているかどうかです。
国産バイクの場合、多くのモデルが22.2mmのハンドル直径ですが、海外製バイクのなかにはそれより大きなものもあります。
特に海外製バイクにお乗りの方は、ウィンドスクリーンとハンドルの直径が適合しているかどうかに注意しましょう。

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テーマの著者 Anders Norén