ツーリング交流所

人工物がほとんどない道路を走るサロベツ原野

サロベツ原野の絶景ルート

北海道には広大な景色を楽しめるツーリングスポットがいくつもありますが、その中でも極めつけと言えるのが「サロベツ原野」です。
サロベツ原野は北海道のほぼ最北端に位置する豊富町と幌延町の間に広がっている原野で、北海道ならではの最果ての美しい光景を楽しむことができます。
総面積は約27平方キロメートル、中には東京ドームの約1400個分の大湿原もあり、独特の景観が広がっています。

サロベツ原野の端を走っている道道106号稚内天塩線は、半分が直線区間なので、まっすぐな走りを心ゆくまで楽しむことができます。
106号線は日本海に沿って作られているので、美しい海の景色を堪能しながらバイクを走らせたいというライダーには最適のスポットです。

サロベツ原野の区間距離は65km、通行料金は一切必要ありません。
ライブカメラもオンラインで見ることができますので、サロベツ原野エリアをツーリングしたいと考えているのであれば、ライブカメラでロケハンをしておくのもおすすめです。
サロベツ原野のある稚内は観光ポイントやグルメポイントなども多いエリアですので、いろいろな視点から楽しむことができます。

サロベツ湿原センターも見逃せないポイント

サロベツ原野にツーリングに出かけらたら、絶対に見逃せないのが「サロベツ湿原センター」です。
利尻礼文サロベツ国立公園内にあるサロベツ湿原センターでは、貴重なサロベツ湿原の概要を知ることができます。
サロベツの周辺というのは、1万年前までは海とつながっており、6千年以上の歳月をかけて湿原が形成されました。

世界的にも珍重されている湿原で、ラムサール条約湿地でもその価値が認められています。
珍しい渡り鳥の宝庫でもあるので、自然に興味のあるライダーには必見の場所です。
サロベツ原野は日本一の高層湿原としても知られており、広い空とどこまでも続く地平線を心ゆくまで楽しむことができます。
春先には日本では珍しい蜃気楼が現れることもあり、四季を通じて見どころのおおいエリアです。

サロベツ原野には他の地域ではなかなか見ることのできない野生の植物などもたくさんあり、季節を合わせていけば絶景を堪能することができます。
特に見応えがあるのは、サロベツを代表する「エゾカンゾウ」で、朝に開花しても夕方には閉じてしまう儚さが珍重されています。

サロベツ湿原センターのホームページでは、「季節の花カレンダー」をダウンロードすることもできますので、お目当ての花が開花する時期にツーリングを企画するのも悪くありません。
氷河期時代から生き残ってきた「コモチカナヘビ」、あるいは世界最小の哺乳類「トウキョウトガリネズミ」などといった、貴重な動植物もサロベツ湿原で出会うことができます。

次へ 投稿

前へ 投稿

© 2024 ツーリング交流所

テーマの著者 Anders Norén